鋳鉄製カウンターウエイト
建設機械のパワーショベルは現在、安全性も求められている中で、後方小旋回、超小旋回のタイプが各メーカー共主流になりつつあります。
当社のカウンターウエイトは限られたスペースで効果的に重量バランスを取る本来の機能に加え、部分によってはエンジンカバーの役割も果たしています。
さらに、機械全体のデザインラインと調和し、美観にも貢献しています。
40kg/1pcs~12t/1pcsまでの幅広い重量範囲に対応し、薄型や複雑な形状にも柔軟に対応可能です。
無加工で製缶品に近い品質と精度を実現しており、特に寸法・精度においては高い評価を得ています。
試作段階では、三次元対応のレイアウトマシンによる測定を行い、要求される寸法を確実に確認しています。これにより、顧客の期待に応える高精度な製品を提供することができます。
当社の製品は環境にも配慮しています。鋳物という特性を活かし、使用済みの建機ウエイトを再溶解してリサイクルすることが可能です。これにより、資源の有効活用と環境負荷の軽減に貢献しています。
鋳造ウエイトサイズ比較イメージ
鋳造工程
01 造型
木型と金型を組み合わせて
溶かした鉄を流し込むための砂型を作成します。
02 溶解
電気炉で鉄を1,400℃まで熱し、溶かします。
03 注湯
造型工程で作成した砂型に溶かした鉄を
流し込みます。
04 解枠~ショット
流した鉄が固まったら砂型から取り出し冷まします。
その後、ショットブラストという装置で製品に付着した砂を落とします。
05 仕上
グラインダーやオービダルサンダーなどの工具を用いて研磨することで
製品表面を滑らかにします。
06 塗装
お客様が指定された色に塗装します。
塗装には防錆などを目的とした下塗り塗装と製品の外観を整える上塗り塗装があります。
07 外観検査
出荷前には人の目による外観検査にて品質確認を行ってから出荷します。
カウンターウエイトの利用例
※画像はイメージです。
フォークリフト
当社が製造したウエイトは、各種車両に取り付けられて世界中で利用されています。
一例としてフォークリフトは、主に倉庫や工場などで使用されます。